どうも医師のこんどすです!
コロナワクチン(ファイザー製コミナティ®️)は1回目の接種が済むと
約20日間隔をあけて2回目の接種があります。
医療従事者は現在進行形で接種をしていて
高齢者への接種も始まりました。
2021年4月9日に厚生労働省から副反応などについてまとめた『健康観察日誌集計の中間報告』が発表されました。
ここからワクチンによる副反応についての最新の統計学的データを紹介し
わかりやすく解説します!
とても精度の高いデータなので、私たちにもそのまま当てはまることになります。
先に結果を言うと、1回目の接種に比べて、2回目の接種の方が
全身の副反応(発熱、頭痛、倦怠感)の出現頻度が圧倒的に多いようです。
発熱のせいで頭痛や倦怠感がでることが多いよ!
それではさっそく解説してきます。
新型コロナワクチンの投与開始初期の重点的調査
研究デザインについて
前向き観察コホート研究でエビデンスレベルが高いです。
つまり、ここで報告された症状や確率は
そっくりそのまま私たちにも当てはまるということです。
対象者
対象者は19808人(約2万人)
これだけの人数を対象とすれば
ほぼすべての出現しうる副反応を拾えるようです。
結果
1. 接種部位の反応
主な報告は6種類です。
- 発赤(注射部位が赤くなること)
- 腫脹(注射部位が腫れること)
- 硬結(注射部位がしこりのように硬くなること)
- 疼痛(注射部位が痛いこと)
- 熱感(注射部位が熱い感じがすること)
- かゆみ
いずれも1回目に比べて大きな変化はなく
2回目にだけ現れるようなものはありません。


この中では疼痛の出現頻度がもっとも高く
1回目・2回目ともに90%の人に疼痛が出現します。
注射をした場所は痛いよ!でもだいたい1日でよくなるよ!
僕の1回目接種時のレポートはこちら↓
痛みの強さや持続時間を参考になれば。

2. 全身の反応
主な報告は4種類です。
- 発熱(38.1%)
- 頭痛(53.6%)
- 倦怠感(69.3%)
- 鼻水



大人になってからの熱はつらいよね


- 1回目・2回目変わらず注射部位局所の疼痛を90%で認める
- 2回目の接種後の方が発熱、頭痛、倦怠感の全身性の副反応の出現頻度が増加する
1回目 2回目
発熱 3.3%→38.1%(38℃以上は21,0%)
頭痛 21.2%→53.6%
倦怠感 23.2%→69.3% - 主な全身性の副反応は共通して若年・女性に多い傾向があり、加齢とともに減少傾向を認める
問題点
この研究の問題点は
医療従事者を対象としているため年齢と性別に偏りがあること


日本人高齢者の副反応については
症状ごとに示した年齢別棒グラフが80歳代、90歳代となれば
さらに減少することが予想されるが正確な数字は現時点ではわかりません。
まとめ
2回目のワクチン接種後は副反応がでやすいですが
しっかり2回打つことでより高い効果が得られます。
実際、僕の職場では男性の方が熱と全身倦怠感に苦しんだ人が多いです(笑)。
2回目の接種もレポートします。
最後までご覧いただきありがとうございました!
次回は対処法をお伝えします!